俳句同好会平成15年度年間優秀句


平成14年10月から平成15年9月までの
年間優秀句を自選、互選で各3句選び、
蔵前ジャーナル平成16年1月号に掲載し
ます。下記にこれらの句を掲載します。   

市川 寛 静まりし 茅葺の里 秋の蝶    
      春潮や 笛の音微か 須磨の浦    
       野々宮の 黒木の鳥居 竹の秋     
鬼頭良徳 熊野路や 茶店の梅に 長休み   
       梅雨明けや 明石大橋 輝けり     
       市街地の 古き軒なる 燕の巣     
国司喬伸 畑仕事 春一番を 背に受けて  
       子等駆ける 野辺の土筆の 背比べ   
       睡蓮の 葉の間に鯉の 通り道    
古丸 勇 夏の月 詩吟朗々 池渡る    
       朝市や 土の香充つる 茄子南瓜   
       叡山の 後光となりぬ 大西日     
中島幸男 子等見えず 声に揺れをり 秋桜 
       瞳澄む クルドの子等に 春遠し   
       三山は 近き宮跡 揚げ雲雀      
熨斗秀夫 誰が住むや 垣根に薔薇の 乱れ咲く
       真近なる ビルの灯映す 植田かな   
       御佛は 秋思の姿 中宮寺       
延 義之 点滴の 窓にあふるる 小春かな  
       梅雨の明け 妻の帽子の 目深なる   
       あめんぼう 映りし雲を なぞりけり 
橋本恭二 水仙の なだるる先は 紺の海 
       冬天の 流星にごと シャトル散る  
       二人して 重ねし齢 新茶汲む     
古谷昭雄 球探す 子等に微笑む 犬ふぐり 
       姉妹 うしろ姿の 京浴衣      
       緑陰に 絵を描く妻の 鬢ふつる   
本多 綏 四つ目垣 くぐりてゆきぬ 秋の蝶 
       膨れては 渦となりゆく 春の潮   
       花吹雪 如意輪堂に 逆巻ける      

続けることは上達への道と励ましあいつつ、
月一回の句会を楽しんでいます。若手が増
えて十名となり、賑やかです。会場は(株) 
IAO竹田設計の一隅に在る蔵前西日本
センター(地下鉄堺筋線本町駅か長堀駅
下車徒歩5分、電話06-6260-0731)です。
連絡先は橋本恭二(電話&FAX06-6691
-6471)です。

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