第30回記念関西蔵前講演会・懇親会 報告


蔵前工業会関西5支部(大阪支部、京滋支部、兵庫県支部、和歌山県支部、岡山県支部)は、4月15日(土)
午後1時より大阪市の中央電気倶楽部にて、
30回関西蔵前講演会及び懇親会を開催し、講演会115名
(会員93名、一般22名)、懇親会63名参加者を得て、盛会裏に終了しました。

講演会では、坂本洋一組織委員長(S46無機、大阪支部長)が、今回は30回記念である旨の開会挨拶をされた後、
母校の
岡田清副学長母校の工学院電気電子系波多野睦子教授、リベラルアーツ研究教育院長の上田紀行教授
ご講演頂きました。

最初に岡田清副学長からは「日本の東工大から世界のTokyo Techへという題目でご講演頂きました。

 
   [ 岡田 清 東京工業大学副学長のご講演 ]

東工大の現状と共に、2016年から進めている教育改革、研究改革、ガバナンス改革の内容を紹介する
お話をいただきました。


次に波多野教授からはダイヤモンドの魅力;高機能センサーと先進パワーデバイスへの応用の可能性
という題目でご講演頂きました。

 
   [ 波多野 睦子 教授のご講演 ]

研究協創についてのご説明の後、ダイヤモンドの魅力について、紀元前よりその美しい輝きが人類を魅了してきた
歴史を先ず述べられ、科学的な性能でも特別な機能が沢山あり、世界中で研究されていることを説明されました。
特に、ダイヤモンドの合成法、鑑定法、利用法について説明され、利用法では、その硬さを利用したダイヤモンド
アンビルによる超高圧での地球内部の構造の解明、優れた物理特性が期待されるダイヤモンド半導体の魅力、例えば
パワーエレクトロニクスデバイスへの利用、高感度磁気センサ−としての利用等について説明され、車載への応用、
医療への応用等についても述べられました。


 最後に上田教授からは自ら輝き、世界を輝かすという題目でご講演頂きました。

   
    [ 上田 紀行 教授のご講演 ]


近年の学生について先生が感じられた危機感について述べられるとともに、幅広い分野への判断力を身に着け社会の
諸問題に立ち向かえるリーダーを育成するために始められた新たなリベラルアーツ教育についての説明されました。
また、ダライラマとの対話についてお話しをされ、そのときの体験より、「よき種をまく人を育てたい。」との
思いをもつようになったことを話されました。



講演会終了後、第30回を記念して表彰盾が本坊事務局長より、関西蔵前講演会 実行委員会に授与されました。

   
   [授賞の様子]
 
  [ 講演会終了後の集合写真 ]



場所を移して、大食堂にて講師の先生方を囲んで懇親会が開かれました。

   
 [懇親会 来賓挨拶]  [波多野教授を囲んで]
   
 [ 上田教授を囲んで ]  [ 大学校歌斉唱 ]


懇親会では、講師の先生方を囲んで懇談が色々の話題で行われ、来賓の本房事務局長や各支部長の皆様方にご挨拶を頂き、最後に
全員で大学歌斉唱後、解散となりました。

 

実行委員 神野直美(S48化学工学修、大阪支部)記