午後1時30分より大阪市の中央電気倶楽部において第27回関西蔵前講演会ならびに懇親会を開催いたしました。
一般の方も含め、講演会には123名、懇親会にも64名の多数の参加者を数え、盛会裏に終了することができました。
講演会には、近畿大学理事元水産研究所長の熊井英水先生と母校三島良直学長のお二方をお招きしました。
最初に、三島学長から「東工大の近況と教育改革に向けた動き」という演題で講演頂き、世界トップ10に入るリサーチ
ユニバーシティに向けての教育改革推進の思いを力強く語って頂きました。
[三島学長の講演から]
続いて、熊井英水先生からは「クロマグロ完全養殖と将来展望」の演題で、世界初の快挙達成への長い道のりと御苦労、
そして将来へ向けての水産養殖の重要性をお話し頂きました。
本来の漁業資源枯渇への対応のみならず、安全性や味にも優れており、既に米国では近大マグロがブランド化に成功している
とのお話を伺い、水産日本の将来にも一筋の燭光が灯された思いがしました。
[近畿大学理事_熊井英水先生の講演]
再び三島学長に登壇頂き、「CO2排出削減のための材料技術」との演題で専門分野の講演を頂きました。
温室効果ガスでは化石燃料由来のCO2の寄与が圧倒的で、これを低減するためには火力発電の高効率化、自動車の低燃費化が必須である。
火力発電用蒸気タービンの高温高圧化やガスタービンの高温化、そして自動車の軽量化と駆動系の摩擦低減が重要であり、そのための
材料開発について述べられた。今日まさに直面する課題解決へ向けての本流の技術開発が必要であることを訴えるお話でした。
[三島学長の講演_1] | [講演される三島学長] |
講演会終了後、懇親会を開きました。三島学長にも参加頂き、関西広域の同窓生相互の交流の輪が広がりました。
また、若手会員の自己紹介など始終和やかに会が進み、最後に恒例の東京工業大学歌の斉唱を行い、盛会のうちに散会となりました。
記:実行委員 坂本洋一(S46無機材料),HP編集 宮本 廣行(S33 機械)