第25回 関西蔵前講演会・懇親会 報告
蔵前工業会関西5支部(大阪支部、兵庫支部、京滋支部、和歌山支部、岡山支部)では、4月21日(土)午後1時30分より大阪市の中央電気倶楽部において第25回関西蔵前講演会ならびに懇親会を開催いたしました。講演会は107名、懇親会も60名の参加により盛会裏に終了することができました。
概要は以下の通りです。
I.オープニング & ご挨拶
講演会は三宅正一実行委員長の司会のもとに、
[神山大阪支部長の開会挨拶] |
[母校飯塚久夫副学長の来賓挨拶] |
に始まり、続いて、お二方の講演を頂きました。
II.稲葉信子教授のご講演
最初に、筑波大学稲葉信子教授(S60建築博)から「世界遺産−その文化と景観」という演題で、世界遺産条約が成立した歴史的背景から現状の課題、これからの方向性についてご講演頂きました。人類にとって、“顕著な普遍的価値”を有する自然遺産、文化遺産、そして複合遺産をいかにして選定するか、また保存と開発のバランスを管理して“危機遺産”化を防ぐか。特に文化遺産の選定は、ナショナリズムや宗教がからみ、なかなか難しい仕事だと感じました。
稲葉先生が講演で使われたレジメへリンク_目下構築中!
III.広瀬敬教授のご講演
次に、母校大学院地球惑星科学専攻広瀬敬教授からは「地球の成り立ち−超高温・超高圧下における物質のふるまい」の演題で、地球の内部は何でできているのかを超高温・超高圧実験の成果を踏まえて講演頂きました。地球内核(固体コア)の発見は冥王星の発見よりも遅く、“地球の中心は太陽系の果てよりも遠い?”とも言われた未知の世界を、小さな実験装置で再現し解明していくロマンを感じました。
今回の講演会は、一つには人類の営みの地球的な広がりと数千年の文明史を、また一つには純物理的な地球そのものと地球誕生からのはるかな年月を、ともに私たちの地球を実感するお話でありました。
IV.懇親会
講演会終了後、会場を3階の大食堂に移し懇親会を開きました。三宅稔男実行委員の司会により、宮脇隆夫兵庫県支部長の開会挨拶の後、本房文雄蔵前工業会事務局長の来賓挨拶を頂き、池之内和歌山県支部長のご発声による乾杯を皮切りに食事と懇談が進みました。盛況な会場内では、講師の先生方を囲む場が賑わい、また、若手会員の自己紹介など始終和やかに会が進みました。宴もたけなわの中、予定時間も迫り、陶山靖彦岡山県支部長のご指導による恒例の東京工業大学歌の斉唱を行い、最後に大軒康夫大阪支部幹事長の閉会の挨拶をもって盛会のうちに散会となりました。
[開会挨拶] |
[メインテーブル] |
[本房事務局長] |
[稲葉教授] |
[広瀬教授] |
[広瀬教授を囲んで] |
[懇親会風景] |
陶山岡山県支部長のリードで「校歌」を歌う!
今回の関西蔵前講演会の関係者達 |
記:実行委員 坂本洋一(S46無機材料)