11月14日(木)、第75回関西蔵前懇話会が、西日本センターを基点にハイブリッド形式
(会場参加者7名、Zoom参加者14名)にて開催されました。
話題1 監理技術者、専任技術者を補充する仕組みの構築について
作川孝一(H5 社会開発・修) 川崎重工
現在所属の職場中心に課題と解決策の提案をお話いただいた。建設業者は建設工事の
技術上の管理及び施工に従事する者の技術上の指導監督を行う監理技術者等を工事現場に
配置し、営業所には専任技術者を配置する必要がある。しかし、これらの技術者は不足して
いる。このような技術者が不足している原因として実務経験を積むには長期間を要することや
実務経験の審査上の問題、処遇の問題、その結果としての監理技術者不足を指摘。原因として、
手当の問題、審査上の問題等を分析。複数の部門の協力を得て、新人事制度を活用する処遇
面での提案や、資格取得対策など育成面での提案の内容をご紹介頂いた。参加者からは自らの
経験と重ね合わせて提案に賛同する意見が多く述べられた。
話題2 今後必要とされるZ世代を中心とした組織づくり
図子竜介(H18 化工・修)花王
日本の労働環境として働く世代人口の急激な減少、働く事への価値観や仕事に対する熱意の
推移から、今後日本を支えると期待されるZ世代を中心とした組織形成の準備の重要性について
自職場での取り組みを紹介いただいた。背景として、高度経済成長期に代表される工業社会から、
インターネット時代に代表されるような知識社会へと環境が変化し、教育方法も昭和イズムの
見直しが必要な状況であること、さらにモチベーションとして心理的安定性の視点から、義務感
からではなく自主的に行動できるようにする動機付けの重要性を解説頂いた。参加者からは世代
による考え方の違いや、AIの活用まで幅広い視点での質問や意見が出され、日本の将来に対する
期待と不安が共有された議論となった。
記 飯島賢二(S57材料・博)
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