11月16日(木)、蔵前工業会西日本センターにて出席22名で開催、
今回は2大学で活躍中、新進気鋭の研究者2名のお話を伺った。

  ① 枝松 裕紀さん(H11生命理工 博-神戸大学)から「培養細胞とがん遺伝子」
  ② 酒井 麻衣さん(H18生命理工 博-近畿大学)から 「イルカの水中社会性」
 の2テーマでお話を伺った。レジメを『要旨』として収録、ダウンロードできます。

話題①「培養細胞とがん遺伝子」

     『生物の仕組みは化学の問題として解ける』という観点から、細胞のストレス応答に
     対する微量元素の役割についての研究を続けてきた。
     『がん遺伝子』は誰もが持っていて、その異常により『がん化した細胞の活動』を
     支えることに、亜鉛が重要な役割を演じていることが解った。
     では、何を食べたら良いのか?亜鉛は不足しても・過剰になってもいけない。
     サプリメント(類)に頼ることなく、バランスの良い食事を心がける事こそが大切である。


話題② 「イルカの水中社会性」
   
     『イルカの水中』行動を、克明・細かく記録・分析した結果に関する話題提供。
     伊豆-御蔵島他のイルカについて、海中での目視観察、測定器をとり付けての
     観察・記録、水族館での観察等を通じて、個体間や群れの挙動・行動を知る。
     イルカは、群れで行動していて、鳴き声でコミュニケーションを保ち、胸ヒレで
     ふれあうなどして、協調性を保った生活をしている。
     また、弱ったイルカを他の複数イルカが支えるようにして泳いだり、母親を失った
     赤ん坊を若いメスが代わって育てることも観察された。イルカ社会として、和やか
     安全だけでなく、争い諍いも起きるし、サメなどの外敵に襲われるなど、人間社会と

                                          鶴田隆雄(S45博原子核)
                               
全員集合Photo  
  

                 枝松 裕紀さん「培養細胞とがん遺伝子」
                               
   
  酒井 麻衣さんから 「イルカの水中社会性」
 
  
             

-会場内でのスナップphoto-   
             

                           

■ 第47回「関西蔵前懇話会」(関西五支部)