■ 第43回「関西蔵前懇話会」(関西五支部)
11月17日(木)18時30分より、蔵前工業会西日本センターで第43回「関西蔵前懇話会」を
開催しました。
・茅野文明(77年機械)さんから「茶の歴史と千利休」、
・穴原明司(60年繊維修)さんから「川柳知ったかぶり」
というテーマでお話を伺いました。参加者は、講演者のおふたりを含めて18名でした。
「茶の歴史と千利休」では、お茶は平安時代に日本に伝わり、「闘茶」と呼ばれた
「お茶の産地などを当てる遊び」が流行したこと、日本での栽培は1191年、臨済宗の
開祖栄西禅師が宗の国から持ち帰った茶の種を佐賀県の吉野ケ里霊仙寺の畑に
まいたのが始まりで、その後、弟子の明恵に渡した茶の種が京都に運ばれ、
宇治でもお茶が栽培されるようになったことなどの歴史を中心に伺いました。
「川柳知ったかぶり」では、万葉集からはじまる日本の詩歌の中で川柳が生まれた経緯、
川柳と俳句の違いなどについて伺ったあと、明治から大正時代の川柳には戦争を詠んだ
ものがあること、昭和・戦中の川柳には反戦歌もあり、特高に検挙され投獄されることも
あったことなど、興味深く伺いました。
高校生、大学生も含めた若い人まで幅広い人々に親しまれているというお話に、
少し驚きました。最後に、ご自身の詠まれた川柳もご披露いただき、
また自費出版された句集を拝見して終わりました。
壽崎かすみ(2000年 社工博)