蔵前関西俳句同好会(つくし会)
2009年1月〜5月



[ 俳画 橋本恭二(睦水)_S21 化工_の作品]
 
  
 つくし会は、1昨年(2007年12月)に、昭和43年建築卆の久保田耕平氏が入会され、本年(2009年5月)には、
昭和43年電気卒の原且則氏が入会されました。
この若手2人の入会は、とかくマンネリとなっている常連メンバー(橋本恭二,延義之,國司喬伸,古谷昭雄)にとって
大きな刺激となりました。
 
 平成21年1月〜5月の句会での互選による秀句を選出し、蔵前関西俳句同好会のホームページに報告致します。
 
 なお、これらの句のなかの代表作は、他支部俳句同好会の作品と一緒にKuramae Journal に掲載されます。
 
 巻末に、最近(2009年5月)の西日本センターで撮った写真(この時は、折からの新型インフルエンザの流行で、ベテラン2人が
欠席となり、橋本,古谷,久保田,原の4人参加)を載せて居ります。
(俳句同好会のTopへ!)
 
【平成21年1月10日句会報より】
冬の雲 富士の裾野の 伸びやかに   久保田耕平
破魔矢手に 参道走る 吾子の声     國司喬伸
陶狸 見上げる空に 冬銀河        延 義之
保育所の 天にうそぶく 初鴉        橋本恭二
ルミナリエ 肩車の子  賑々し      古谷昭雄
 
【平成21年2月6日句会報より】
初硯 写経のあとに 美女の酌        古谷昭雄
信貴参道 雪解(yukige)に長き 石畳   橋本恭二
シクラメン 萌える戸口の ながばなし 國司喬伸
訪れる 人なき家や 椿落つ         久保田耕平 
寒牡丹 家族の如く 薦(komo)着せし 延 義之
 
【平成21年3月6日句会報より】
行く春や 庭師一途に 肥やしまく      國司喬伸
一群の 菜の花故郷(kuni)を 引き寄せり 橋本恭二
新居待つ 庭に華やぐ 沈丁花    久保田耕平
いかなごの 漁火競ふ 瀬戸の海      古谷昭雄
冬耕や  休み勝ちなる 老いの鍬     延 義之
  
【平成21年4月16日句会報より】
東天に  オリオン冴える 家路かな    久保田耕平
行く春や 雑魚残したる 忘れ潮      橋本恭二
月影の 桜や根方に 宴弾む         國司喬伸
纏向の 古墳を偲ぶ  桜かな        古谷昭雄
大仏殿 外人に添う 孕み鹿          延 義之
 
【平成21年5月20日句会報より】
チューリップ 園児の列に  首を振る    古谷昭雄
滔滔と 流る紀ノ川  鮎跳ねる       橋本恭二
湖を 囲ふ近江の 山笑ふ          久保田耕平
カラマツの 新芽も親と 瓜二つ     原 且則



[ 5月20日、 西日本センターにて]

(文責 古谷昭雄)
「俳句同好会」のTop ページへ