尾花揺る 裏大山に 差す夕日 | 久保田 | |
車窓より 初雪の富士 ひとり旅 | 古谷 | |
一休寺の 箒目正し 散る紅葉 | 橋本 | |
暮早し 携帯電話に 妻の声 | 延 | |
大銀杏 被爆に耐えて 秋の雲 | 原 | |
冬来たる 気儘に伸びる 爪と髭 | 國司 | |
八ヶ岳の 風を自在に 赤とんぼ | 橋本 | |
捕へむと 手は空を舞ふ 秋茜 | 久保田 | |
菊薫る 友の葬送 モーツアルト | 古谷 | |
甲山 色づき始む 秋茜 | 原 | |
山茶花の 垣根をめぐる 二度三度 | 延 | |
紅葉見や 夕日にいよよ 色づけり | 國司 |
(文責 古谷昭雄) | |
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