蔵前関西俳句同好会(つくし会)
2008年9月〜12月



[ 大阪駅近くの バンダリア にて ]
 
  蔵前関西俳句同好会(つくし会)は、在籍9名ですが、この所、5〜6名で毎月1回定期的に句会を開催して居ります。
12月13日には、大阪駅近くのバンダリアンで、忘年会を兼ねた句会を開き、本年度を締めました。(写真参照)
以下、平成20年9月から12月までの選出句を紹介致します。
なお、恒例の、橋本恭二(睦水)氏の俳画をご高覧願います。(俳句のTopへ!)
 
【平成20年9月12日句会報より】
散歩道を 塞ぐが如し 稲穂垂る      延 義之
嵐山に 一家揃ひぬ 星月夜       橋本恭二
阿波踊 異人の連に “日本丸”     古谷昭雄
湯窓より 湯気や闇より 虫の声      久保田耕平
馬追の 泣く草叢に 眼を凝らす      國司喬伸
 
【平成20年10月3日句会報より】
敬老日 厳しき父の 弱音聞く       久保田耕平
古びたる 厨の窓や 秋簾         橋本恭二
鰯雲 大和三山 覆ひけり         延 義之
台風過ぐ 多摩の濁流 尚激し       古谷昭雄
 
【平成20年11月10日句会報より】
秋灯し 深夜ラジオの 音を下げ      延 義之
竿の秀の 蜻蛉を過ぎる 鳶の影      橋本恭二
水絶へし 天井川や 草紅葉        久保田耕平
銀やんまの 群に襲わる 夢の中      古谷昭雄
湯豆腐や 相席五人 国訛り        國司喬伸
 
【平成20年12月13日句会報より】
床の間の 軸と語らむ 夜長かな     久保田耕平
渓流の 枯葉と流る 赤と黄い      宮脇隆夫
赤提灯 故郷の話と なる夜長      橋本恭二
受験子も ひととき笑まふ 年忘れ    國司喬伸
熟柿や そっと肩つく 妻なりし      延 義之
年忘れ 句会の友は 齢忘れ       古谷昭雄  

(文責 古谷昭雄)
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