関西蔵前俳句同好会(つくし会)
2008年5月〜8月 

[平成20年5月〜8月の句会での様子]
 
 つくし会は、昨年より昭和43年建築卆の久保田耕平氏入会により9名となりました。
 平成20年5月〜8月の句会での互選による秀句を選出し、俳句同好会のホーム
ページに報告致します。
 なお、これらの句は、kuramae Journal に、掲載されます。

【平成20年5月15日句会報より】
老鶯を 友に六甲 尾根伝ひ 中島 幸雄
薔薇くぐる 異国の牧師 身を屈め 橋本恭二
白帆行く 琵琶湖の園に 赤き薔薇 久保田耕平
行く春や 丹波に住み着く こうのとり 古谷昭雄
雨上がり 色濃く映ゆる 園の薔薇 國司喬伸

【平成20年6月19日句会報より】
月涼し 能登の棚田に 鳴く蛙 久保田耕平
助け合う 心で創る 夏祭り 中島 幸雄
故郷の 茄子鮮らかに 漬かりたる 橋本恭二
衣更えて 海辺の風の 青々と 宮脇隆夫
神の庭 蛙の恋の 水輪かな 古谷昭雄
代田掻き 終わるや夏の 月のぼる 延 義之
一心に 自分史綴る 原爆忌 國司喬伸
 
【平成20年7月4日句会報より】
三輪山の 杉の御社 風薫る 久保田耕平
米原駅 降り立つ植田 風の中

橋本恭二

地震便り 梅雨の北国 裂くごとし 延 義之
そぞろ雨 葉裏に潜む 蝸牛 國司喬伸
茅葺の 影揺らめけり 植田風 古谷昭雄
烏去る たわわの枇杷を 食い尽くし 中島幸雄
 
【平成20年8月8日句会報より】
大夕立 涙ぐんでる 陶狸 延 義之
万磴会の 灯りにゆらぐ 古都の峯 延 義之
蜩の 声に目覚めり 山の朝 古谷昭雄
夕焼けや 恋人岬 妻と立つ 古谷昭雄
原爆忌 あの少年は 達者かな 中島 幸雄
夏一日 四川の地震に 思い馳す 中島 幸雄
渓の湯の 川より暮るる 鳳仙花 橋本恭二
バルト海の 夕日に乾杯 ビール酌む 橋本恭二
鴨川を 渡る白鷺 清清し 久保田耕平
地鎮祭 四隅に蚊取り 線香焚く 久保田耕平
 
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