関西蔵前俳句同好会(つくし会)
2008年1月〜4月 

[鼠年にちなんで]
[俳画_橋本 恭二 さんの作品]
 
 つくし会は、昨年より昭和43年建築卆の久保田耕平氏入会により9名となりました。
 平成20年1月〜4月の句会での互選による秀句を選出し、俳句同好会のホーム
ページに報告致します。
 なお、これらの句は、kuramae Journal に、2008 spring より
文苑 くらまえ俳壇 として 他支部の方と合わせて掲載されて居ります。
2008 spring 号には、2007年12月抄と2008年1月抄とが載って居ります。

【平成20年1月9日句会】
 
初比叡 作務僧杉の 落葉掃く             久保田耕平
手のひらに 軒しずく受く 今朝の雪           國司喬伸
母の味 七草粥の 青き濃き              宮脇隆夫
寸描の 鼠優しき 師の賀状              橋本恭二
初日浴ぶ 土鳩の番 宮の棟              中島幸雄
若狭越へ 峰の白きは 暮雪なる            古谷昭雄
 
【平成20年2月6日句会】
 
山茶花の 散り敷く道に 今朝の雨           久保田耕平
水仙の 楚楚と咲きたる 庭日陰            宮脇隆夫
枯野来て 脱ぎし上着に 日の匂い           橋本恭二
蝋梅の 香りただよふ 裏参道             國司喬伸
 
【平成20年3月14日句会】
 
生駒嶺に 去り又来たる 春の雲            橋本恭二
谺聞く 課外授業や 山笑ふ              宮脇隆夫
薄日差す 天に消え行く 揚雲雀            久保田耕平
海峡の 航跡乱す 鰆東風               古谷昭雄
春立ちて 子等より届く 喜寿祝             國司喬伸
「太陽の塔」 を間近に 青き踏む           中島幸雄
春雷や 寝息ふと止む 孫の顔             延 義之  
 【平成20年4月2日句会】
 
猫柳 父と子魚篭を 覗き合ふ            橋本恭二
白鷺の 城を墨絵に 春の塵             古谷昭雄
夕暮の 鐘の音消ゆる 花の山            中島幸雄
宇宙船の 帰還を祝ふ 朝さくら            延 義之
朝市に ふと見つけたる 猫柳            久保田耕平
花筵 準備の社員 居眠れり             宮脇隆夫 

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