関西蔵前俳句同好会(つくし会)’07・03〜’07・06

つくし会は、今年5月は7名(昭和21〜30年卒:6名,36年卒1名)でしたが、6月度より昭和41年機械卒の宮脇氏入会により8名となりました。
今回は、平成19年3月〜6月の句会での互選による秀句を選出し、俳句同好会のホームページにて報告致します。


<俳画は橋本恭二さんが描いたものです。>

【平成19年3月16日句会】
長堤に  土筆 ( つくし ) ( ) ふや ペタル踏む 橋本恭二
若草野 希望に燃ゆる 人の行く 中島幸雄
写生会  賀名生 ( あのふ ) の 梅の ( かんば ) しき 國司喬伸
啓蟄 ( けいちつ ) や 野を焼く煙  日の矢差す 延 義之
春光や 明石海峡  水脈 ( みを ) の帯 古谷昭雄
  
【平成19年4月20日句会】
とんび舞ふ  余呉の春雨 あがりたる 橋本恭二
人知れず  背丈くらぶる  土筆 ( つくし ) かな 國司喬伸
風光る  北山杉の 亭亭と                 中島幸雄
木蓮の ワインカラーに  亡母 ( はは ) 偲ぶ 古谷昭雄
久久に 茶摘み唄聞く   八女 ( やめ ) の里 延 義之
 
【平成19年5月11日信貴山:吟行句会】
平成19年5月11日、関西蔵前俳句同好会で2度目の吟行会を致しました。
快晴に恵まれ、大阪平野の東の名峰:信貴山での吟行を楽しみました。
『関西と言えば阪神タイガース。 タイガースと言えば信貴山。』で有名です。
千年の法灯の宿坊で、精進料理を食べながら一杯を楽しむ句会は最高でした。
写真の下に、参加者の代表句を紹介いたします。


信貴山の 張子 ( はりこ ) の虎 ( ) る 青嵐 延 義之
薫風や  信貴 ( しぎ ) の法灯  千歳 ( ちとせ ) なる 中島幸雄
快晴の 吟行句会 桐の花                 古谷昭雄
信貴山に 登るや 老鶯 ( ろうおう ) ( ) を向ふ 國司喬伸
新樹光 信貴の献灯 延延と 橋本恭二

 【平成19年6月7日句会】
行く春や  河馬 ( かば ) はひねもす 水の中 橋本恭二
ジャスミンの 鉢を抱へて 通勤す 古谷昭雄
帆船の 空に溶け込む 薄暑かな              宮脇隆生
助け合ふ  ( おきな ) ( おうな ) 山登る 中島幸雄
五月雨 ( さみだれ ) や 母の遺影の 曇りたる 國司喬伸

[2007年3〜6月の活動報告終わり]