第1表 粘土の熱変化とその利用法
         加水体       乾燥体        焼成体
処理
 化学組成
 
加水
 2SiO2・Al2O・32H2O(カオリン)+n2H2O
   可塑性により造形
乾燥;可逆反応
 2SiO2・Al2O・32H2O+n2H2O↑
   乾燥すると固化するが元へ戻る
焼成;非可逆反応
 3SiO2・2Al2O+n2H2O↑+2H2O↑
   焼成すると硬化し、元へ戻らない



 
祭祀・呪術
日常生活
住居
その他

田畑、陥穽
竪穴、横穴
 
人物・動物像?

床、壁、日干しれんが、版築
 
地母神、護符、土偶、俑、埴輪、明器、土面
土器(鉢、壺、甕、瓶、皿、碗・・・)
れんが、タイル、瓦
印章、楔形文字用粘土板、装飾具







 
 
 
 
 
 
第2表 人類の進歩と土との係わり合い
    分類   存在人種 時代     肉体的特徴     生活の遺構    土の遺物
猿人
 アウストラロピテクス
 


 
1.5M~
 1.2M
 
直立二足歩行
頭蓋容積:500CC・・言語不可
親指非対向・・道具の使用困難
礫石器の出土
火を利用した証拠なし
 


 
原人
 ピテカントロップス・エレクトウス
 
藍田人、北京原人
ジャワ原人、ハイデルベルグ人
アトラントロップス
500K~

 
頭蓋容積:1000CC・・言語可能
手足自由に操れる
 
剥片石器・核石器など
骨角器の使用
火を使用
(造形の学習?)

 
旧人
 プレ・サピエンス
 
ネアンデルタール人

 
200K~

 
頭蓋容積は現代人に等しい

 
用途に応じた定形石器
埋葬などから精神文化人
 
(焼成の学習?)

 
新人
 ホモ・サピエンス
 
クロマニオン人

 
70K~

 


 
加圧剥離法精巧石器、飛び道具
装飾具
洞窟絵画
粘土製丸彫りの熊像
足形のある粘土の床
女性裸像 、土偶
  <新石器時代>

 


 
10K~

 


 


 
土器(vessel)

 
                      M:百万年 K:千年              「世界の歴史」より編集 江上・三浦 教養文庫
 人の定義:言語を持つ、道具を使う、火を利用する