平成15年11月午餐会

日時: 平成15年11月4日(火) 12:00-14:00
場所: 中央電気倶楽部317号室
講話: 「耐火煉瓦あれこれ」
講師: 吉野 成雄 氏 (昭和29年化工卒)

概要 (当日のレジメより編集)

はじめに:耐火物の現況−最盛期350万トンの生産量が現在120〜130万トンに減少−技術的には世界のトップレベル

窯業の中の耐火物

他の窯業と耐火物は異なる−耐火物はバカとハサミの関係−使いようによる。

  @市場性に乏しい

  A火を使う企業がユーザーで産業の黒子的役割

ユーザーとメーカーの関係

  @耐火煉瓦産業はユーザー密着型−ユーザーが実験場

  A鉄鋼との関係が特に深い−生産量の65〜70%が鉄鋼向け

耐火物の技術の変化

  @原料−天然原料は輸入し、国内産は人工原料

  A生産技術−鉄鋼業界と共に飛躍的に発展

  B品質の変遷−酸化物主体の材質から炭素添加したものへ

           −構造用材料から機能材料に変遷

これからの耐火物

  @研究者の拡充が必要

  A需要拡大のない中で如何に生き延びるか

  B将来需要への対応−ゴミ処理施設で採用する耐火煉瓦の開発

  C耐火物業界の共同研究、企業間協力が必要

感想

長年ご勤務された耐火煉瓦製造メーカーの研究者として、鉄鋼メーカーとの歴史的関係を説明され、

これからの業界の在り方をおもしろおかしくお話されました。大変に印象が残るお話でした。

(文責:奈良)


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